【イラストエッセイ】のり子、衝撃!強烈すぎた祖母の法事。前編

2018年9月12日イラストエッセイ, 20代

祖母が亡くなったのは、私が高校を卒業したくらいだった。

 

祖母はもともと2つ離れた県に住んでいたのだが、独り暮らしで高齢ということで母が引き取り一緒に住んでいた。

 

祖母が亡くなった時、自分たちの住む県で葬儀も49日も終えたのだが、納骨に関しては檀家をしていたお寺がいいだろうと話し合い、自宅から高速を使っても3時間はかかる祖母(と母)の故郷へ行くことになった。

 

檀家といっても、祖母も母も熱心な信者ではない。事実、何度も祖母が独り暮らしをしていた家に遊びに行ったことはあっても、一度もそのお寺に行ったことはない。

 

母も母の兄弟もそのお寺にまともに行ったことがなかったため、みんなで地図を片手に「あーでもないこーでもない」と道に迷いながら、ようやくお寺に到着した。

 

 

お寺の周りは山で囲まれ、建物はとても小さく見えた。

車で通っていても、そこにお寺があるとはすぐに気づかないような影の薄さが、そのお寺にはあった。

 

坂を上り階段を上り、ようやくついたお寺の外観は、

 

ちょっとヒドイもんだった。
※食物は植物の間違いです。

 

一言で言えば、「くすんでる」

 

お寺も敷地内にある公衆トイレも汚れが目立ち、花は枯れ、低木の枝も葉もクモの巣がたくさん。きっとあまり掃除をしていないだろう。っていうか、たぶんしてない。絶対してない。

 

母の兄弟が本堂の中を覗きながら住職を呼ぶも、誰も出てこない。

 

どうしたらいいのかと困っていたところで、姉が「トイレに行きたい」と言い出した。

 

姉は、公衆トイレがあるからそれを使うと言う。

 

さすがに檀家が使うものだから掃除くらいはしているだろうと思いきや、姉は公衆トイレのドアを開けて「ウッ……」と言葉を詰まらせた。

 

どうしたのか、と私もトイレを覗いてみると。

 

すっごい汚い。

 

地面にも便器にも虫の死骸だらけ。そしてここにもクモの巣。トイレットペーパーもなし。

 

あまりに汚いので、せめて便器だけでもとトイレを流してみたのだが、水が流れない。

母が別に水道の蛇口(植物に水を撒く用かな?)を見つけて捻ってみるも、やはり水が出ない。

 

たぶん、水道止められてる……。

 

スゴイとこに来たなあ……。

 

呼んでも住職が出てこないため、仕方なくみんなで本堂に入ることになった。

 

 

外は全くだったが、本堂は(綺麗とは言えないが)少し掃除されていた。

 

しかし畳が古いのか、歩くたびに沈むような感じがする。

 

部屋の端には来客用の座布団が何枚も重ねて置いてあり、その横に新聞が投げ出されていた。

 

新聞を手に取ってみると、

 

3年間放置された新聞。

 

う、うわあ……。少なくとも、この新聞が置いてあるあたりは3年間掃除されてないってことよね・・・・・・・・・・ハッ!!!

 

ということは、新聞の横にあるこの座布団は……。

 

なんで外は快晴なのに、この座布団は湿ってんの?

 

もう自分の理解の許容範囲を超えている。超えてるっていうか、振り切ってるんですけど。

 

私は恐怖を覚え、母の元に駆け寄った。

 

 

絶対まともじゃないよ!

 

檀家が来るのに掃除もしてないし、新聞は3年前の日付だし、座布団は湿ってるっていうか一部カビふいてるのもあったし、そもそも水道光熱費で一番最後まで止めるの待ってくれるのは水道なのに、その水道が止められてるってアリエナイし!!

 

本当にここにおばあちゃんのお骨を置いてもらうの!? 大丈夫なの!?

そう訴えたくて母を捕まえると、

 

母はキャパ超えのためフリーズ中。

 

母もこのお寺に来るのは子供のころ以来だという。

そのころの記憶と照らし合わせても、ここまでヒドくはなかったそうだ。

 

一体なにがどうなってここまでオカシクなってしまったのか。

 

それよりなにより、一番の問題は「あとどれくらいでここから脱出できるか」だ。

 

ここにいる全員の顔に、「かえりたい」と書いてある。うん、私も帰りたいよ。わき目もふらずに帰りたいよ。おばあちゃんのお骨のことがなければ、ソッコー帰ってるよ……。

 

母はフリーズから解凍された後、「早く終わらせてここを出よう」とみんなに声をかけた。

 

●ここで弁当を宅配してもらってみんなで食べようと言っていたが、別の場所を予約すること(なぜかすぐに予約できた)。

●読経が終わったら、一刻も早くこの場所から立ち去ること。

●ここでもしお茶など出されても飲まないこと(衛生的に怖いため)。

 

全員で小声で話し合い、あとは住職の訪れを待つことに。

 

だが、外から呼んでも住職は出てこなかった。行くと連絡はしていたはずなのだが、不在なのだろうか。もしかしたらこのお寺、連絡した後に廃寺になってるとか? 

 

勝手に裏に見に行くわけにもいかないし、とみんなで困っていたところで、裏から足音が……。

 

今まで何のアクションもなかった住職が、やっと奥から出てきたのだったーー。

 

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