【イラストエッセイ】のり子、我が家で起こった怪事件を語る。

2018年9月12日イラストエッセイ, 10代

我が家は、私が高校生のころマンションに引っ越した。

 

そのマンションは山の中腹の、傾斜のキツイ崖にへばりつくように建っていた。

 

できたばかりだったのだが、マンションが建つ前は

 

お墓があったそうだ。

 

そうとう古いお墓たちで、打ち捨てられているのもあったと思う。

 

というのは、マンションの隣(というか、囲むように?)にまだお墓が何基かあり、それらは雑草に覆われて人が立ち入った形跡が全く感じられなかったのだ。たぶん、かなり長いこと放置されていたと思われる。

 

「家が建つ前は墓地だった」なんてよくある話なのだが、その土地は地盤がかなりゆるいらしく、むかし大掛かりな地盤調査をした結果、「ここに建物を建てることは不可能だ」となった場所でもあった。

 

墓地で、さらに地盤がゆるいという問題しかない場所によくマンションを建てようと思ったものだが、どうにかこうにかマンションは建設された。

 

そんなマンションに引っ越した私たち家族。

 

憧れのマンション住まい(*´▽`*) と喜んでいたのもつかの間、そのマンションで少し不思議なことが起こるようになった。

 

ある日、家族がみな出かけている家で、私が1人読書をしていると、

 

玄関を開け閉めする音が。

 

あれ、誰か帰ってきたのかな? と思い、「おかえりー」と言いながら玄関に行くと、

 

誰もいない。

 

同じように、トイレを流す音がしたり、シャワーを浴びているような音がしたりと、やたら生活感のある音が多かった。

 

そして夜は。

 

壁の中から音がする。

 

具体的に言うと、

●砂地を足を引きずりながら歩いているような、「ザリ……ザリ……」という音。

●人を引きずっているような、「ズリ……ズリ……」という音。

●何かを掘っているような「ザク、ザク」という音。

 

最初、壁と壁の間をネズミが走ってるのかなーと思ったのだが、音がどう聞いても砂の上を歩いているようにしか聞こえない。

 

何の音だろうなーと不思議に感じながらも、毎晩のことなので「うるさいなあ」くらいであまり気に留めたことはなかった。

 

母に言ってみたことがあるが、「そういえばそんな音するねー。むかし墓地だったからかな?」と楽天的。

まあ、実害があるわけじゃないしね、と私もそれ以上考えなかった。

 

だが、その不可解な音はどうやらマンション全体で起こっていたらしい。我が家だけかと思っていたが、そりゃウチに起こってたら周りの家にも当然起こっているよねと、その時初めて気が付いた。

 

その不可解な音に対して、我が家では楽天的な対応だったが、気にする人も中にはいたようだ。

 

マンションの自治会で音が問題になり、なんと、

 

業者が入る事態に。

 

どうやら工事中に何らかのミスが発生し、それが原因で不可解な音が鳴っているのだと思ったらしい。

 

たかが音くらいで業者が入るんだ……! と驚いたよ。

 

しかし結局、調査をしても音の原因はわからず。

 

あのマンションでは、今も音が鳴り続けている。

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