【イラストエッセイ】のり子、友達になろうと努力する。

2018年9月12日イラストエッセイ, 10代

高校生のころ、母にこんな話を聞いた。

 

木には不思議な能力があって、例えば不届き者が木の枝を故意に折ってしまうとする。

 

 

すると木はその不届き者を記憶し、その後、不届き者がその木のそばを通ると、

 

木の活動が活発化するんだそうだ。

 

木の中には水が通っていて、不届き者がそばを通ると、その水が「ボコボコ」と音を立てるらしい。ようは怯えるってことかな?

 

母は得意そうにその話をしてくれた。

 

母がその情報をどこから仕入れてきたのかは知らない。正直言って眉唾モノだと思う。

 

・・・・・・が。

 

その当時の私は、

 

素直に感動していた。

 

木っていうのは何百年、下手したら何千年生きているんだよ。それだけ生きてたら、それくらいの能力も備わるだろう。っていうか、言葉喋れるんじゃないの?

 

そういえば、小説とか漫画とかで木と会話してる主人公とかいるよなあ。

 

こういうの、よくあるよね。

 

人間よりはるかに長い時間を生きている木は、まさに人生の生き字引と言えるんじゃないか。人間の言葉くらい喋れるよ、きっと!

 

よし……!

 

木と友達になろう!

 

木と友達になることを決めた私は、さっそく友達候補を何本か見繕った。

 

そして翌日。

 

そのうちの1本に狙いを定めて交渉開始。

 

最初は返事も来ないだろうけど、声をかけ続けることによって少しずつ心を開いてくれるんじゃないか。そしたら、ある日とつぜん向こうから「おはよう」と言ってくるはず。

 

言葉を交わせるようになったら、もう友達も同然だ。

 

人生の生き字引、木。長い時間生きているんなら、きっと未来予知とかもできるはず。

 

その木と仲良くなれば、いつかは

 

こういうことになるはず。

 

ようし! のり子、頑張る!

 

頑張って木とお友達になって、ゆくゆくは大金持ち……!

 

私は毎日、木に話しかけた。

 

通学中、下校中の1日2回、「おはよう」「元気にしてる?」「今日も綺麗な緑色だね」と声をかけ続けた。

 

そして10日後。

 

とうとう私は…………!!

 

 

こっちが話しかけてるのに、返事しないとかひどくない? 無機物と喋ってる気分だよ。

 

生き字引だから喋るくらいできると思ったんだけどなあ。

 

私は10日で飽きてしまいましたが、もしかしたら本当に喋れる可能性もあるので、気になる人は試してみてください。その際、周囲から「えっ、あの人ヤバくない……?」とヒソヒソされるかもしれませんが、周りの目は気にしないことが肝心です。

 

さあ、みんなもレッツ声かけ!

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