【イラストエッセイ】のり子、父に勉強を教わる。

2018年9月12日イラストエッセイ, 10代

父はかなり頭がいい。

 

 

地方国立大の法学部に次席で入学。

 

いいのは頭だけじゃなく、大学で入ったバスケットボール部では国体の選手として活躍。運動神経も抜群に良かった。

 

さらにイケメンだったらしく(その面影は今は……)、とってもおモテになっていたらしい。ただし、大学在学中に頭皮が薄くおなりになったため、それ以降もモテていたかは不明だ。

 

そんな完璧超人のような父の娘に生まれた私は、「遺伝とは一体……」と疑問に思うくらいの凡人である。生きるって厳しいぜ。

 

ただ、この世には「名選手、名監督にあらず」という有名な言葉がある。父はそれを体現している人だった。

 

ある日のこと。

算数の宿題をしていた私は、わからない問題にぶつかり母に助けを求めに行った。

 

だけど母がいない。代わりに父がいた。

 

 

私が持っていた算数のドリルを見て、父が、母の代わりに教えてくれることに。父に勉強を教えてもらうなんて、初めてのことだった。いつもはそんなこと言ったことがなかったから、たぶんかなり機嫌が良かったのだと思う。

 

初めて父に勉強を教わる。

 

私は嬉しくて、一生懸命、首を縦に振った。嬉しい。父が勉強を教えてくれるなんて初めて! 嬉しい!

 

仕事が忙しい父にはあまり構ってもらえなかったので、私はすっごう幸せな気持ちだった。

 

……しかし。

 

私がわからないと指差した問題を見た父。

 

いきなり答えに直結。

 

途中の計算式がすっぽり抜けてしまっている。

 

なぜ「2+4×8」の答えが「34」になるのか? そこがわからないから悩んでいるのに。

 

悩んでいる私の顔が晴れないのを見て、父は言い方を変えた。

 

ただ、言い方を変えただけで計算式はやっぱり抜けてた。

 

答えに行きつくまでの過程が知りたいんだが……。

 

今ならちゃんと言えるんだが、幼かった私は言葉が上手く出てこずに「過程を教えてくれ」と言えなかった。

 

父はひたすら答えだけを言うので、問題がさっぱり理解できない。

 

困った顔をしていたら、父の声のトーンはどんどん下がっていき、最終的に

 

キレた。

 

父、子供相手にガチギレ。

 

明らかに父の教え方が悪いと思うんだが、めっちゃ怒られた。

 

あとで母に聞いたら、父は算数でも数学でも途中経過をすっ飛ばして答えが出てくる脳みそをしているらしい。

 

そんな頭の作りになっているため、私の言う「わからない」が父には「何が」わからないのか理解できないのだそうだ。

 

その後も、父の機嫌が良かった時に1、2回ほど勉強を教えてもらったが、その全てが上記の流れを繰り返すだけだったので、父に教えてもらうことはなくなった(というか全力で避けた)。

 

それにしても、計算の途中式をすっ飛ばして答えが出てくるって、本当にあるのか? 私にはそっちのほうが理解できん”(-“”-)”

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