のり子、食べ物に弱すぎて誘拐されかける。

2018年7月14日イラストエッセイ, 幼少期, 10代

私は昔から食べ物に非常に弱かった。

食べるのがとても好きな人間なので、美味しいものは際限なく食べてしまう。

 

友達の家に親戚から届いたというラーメンを食べさせてもらったらあまりに美味しくて、残り3食分ほどあったラーメンを全て食べさせてもらったり(本当に申し訳ない)。

 

友達とみんなで飲みに行けば、喋ることより食べることを優先し、無言で延々と食べ続けて呆れられたり(本当に申し訳ない)。

 

就職した先の社長と2人で焼肉に誘われたら、1人で2万円分食べて、社長に裏で「あいつは二度と誘わない」と文句を言われてたり(でもコイツは下心があったからそれでいいのだ)。

 

年々落ち着いてはきたが、中学高校くらいまでは

 

「食べ物をくれる=いい人」

 

という構図が出来ていて、私にとっては世の中のほとんどの人が「いい人」だった。

 

中学生のころ、お互いにあんまり好きじゃないというクラスメイトがいた。

 

普段は全く会話などないのだが、その日、クラスメイトは家族旅行に行った際のお土産のお菓子を持ってきていた。

 

色んな人にそのお菓子を配っていて、私に渡さないと気まずい空気になり、しぶしぶ私にお菓子をくれたのだが、

 

私の脳みそは瞬時にクラスメイトを「いい人」に認定。

 

嫌いから一気に好きに変わり、そこからそのクラスメイトと話をするようになり、卒業するころには仲のいい友達になっていた。

 

その話を聞いた母は、手を叩いて大笑いした。

 

高校生のころ、お互いにそんなに仲良くないクラスメイトがいた。

 

別に嫌いというわけではなく、純粋に仲良くないだけ。

 

たまーに話すくらいの間柄だったのだが、その日、クラスメイトは家からイチゴを持ってきていた。

 

近くにいる人に「食べる?」と聞いていて、私がたまたま近くを通ったのでクラスメイト的には私だけ無視するわけにいかず、私にも「イチゴ食べる?」と聞いてきた。

 

私の脳みそは、またもクラスメイトを「いい人」認定した。

 

イチゴなんて美味しいけど高いのに、そんな高価な食べ物をくれるなんて、なんていい人なんだこの人は!!

 

普通から一気に好きに変わり、そこからそのクラスメイトとよく話す間柄になり、卒業するころには親友になっていた。

 

その話を聞いた母は、やはり手を叩いて大笑いした。

 

だが、この性格がいい方向に振れることもあれば、その逆もまたあるのだ。

 

それは私が保育園児のころ。

 

思いっきり怪しい人をいい人に認定。

 

お菓子を買ってくれるお母さんのお友達、なんていい人なんだ。

 

知らない人にはついていくな、と母からも保育園からも教えられていたが、「お母さんの友達」なら知らない人じゃない。だってお母さんの友達なんだし。

 

私の脳みそが導き出した超理論をもとに、私は何の迷いも疑問もなくオジサンについていった。

 

いま考えたら、相当に危ない橋を渡っていたと思う。

そのままオジサンについていったらどうなっていたのか。

 

かなり運がいいことに、オジサンと歩いている途中で姉に遭遇。

 

 

姉だけではなく姉の友達も数人いたので、オジサンは驚いて逃げたんだと思う。気づいたらいなくなっていた。

 

あれはたぶん、誘拐されかけてたんだろうなあ。無事で良かった。

 

その話を聞いた母は、

 

私の警戒心のなさに絶望した。

 

今は大丈夫よね? 食べ物あげるとか言われて怪しい人についてったりしてないよね?

 

母はそう心配したが、お母さん、私はもう20歳すぎてますよ……。そこまで救いようのないバカじゃないですよ……。

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