のり子、歴代乗ってきた車の名前について語る。

2018年7月14日イラストエッセイ, 20代

私の住む地域は田舎なため、高校卒業とともに車の免許を取るのが一般的だ。

 

私も高校を卒業する数か月前からせっせと自動車学校へ通い、

 

免許証をGET!

 

車の運転は問題なかったけど、付属でついてくる原付の講習が大変で苦労した。

 

原付って意外とスピードが出るんだよ! それが恐くて運転ができず、講師の人が一番古くてろくに走らない原付を出してきて、それでようやく運転することができた。

 

原付のスピードで恐いなら、中型バイクだと心臓止まるんじゃなかろうか。私はバイクだけは運転しないことを心に誓った。

 

そんな苦労はしつつも、わりととんとん拍子に取れた車の免許。

 

しかし、免許はあれど車はない。

 

私は貯金など全くなかったため、親に借金する以外に車を買う方法がなかった。

 

どうしようかと悩んでいたのだが、非常にタイミングよく姉が車を手放すことになり、姉の車をローンごと譲ってもらうことに!

 

ラッキー♪ お姉ちゃんの車って見たことないけど、どんな車なんだろう~(*´▽`*)

何色かなあ。ピンクがいいな。

 

軽自動車って聞いてるけど、形はどんなんだろう?

可愛いといいな。

 

そして私に渡すために姉が車を持ってきた。

 

ワクワクドキドキしながら、車が停めてある駐車場へ行った私は、

 

大きく膨らんだ期待が一気にシューンとしぼむのを感じた。

 

一言でいえば、「ボロい」。

 

私の世代ではもうほとんど乗っている人がいない形の車で、ドアは2ドア。後部座席に行くには、前の席の椅子を倒してから乗り込むタイプだった。

 

それは、まあいい。後部座席に人を乗せることはないから、まだ許せる。

 

ボロいのも、古い車だから仕方がない。姉が自分の稼ぎで買える車はコレしかなかったのだろうから、文句を言ってはいけない。

 

でも、1つだけ。たった1つだけ不満を言わせてほしい。

 

なんで、

 

なんで、

 

車の色が緑なの? なんでこれ以上ないくらい緑なの?

 

黒とか白だったらまだしも、なぜ緑……。すっごい原色だし。

 

だが、初めて持つ自分の車であることも事実。

 

私は、車の色を見ては微妙な気持ちになりつつも、初めての車に愛着を持ちつつあった。

 

そして緑の車に乗ってアルバイトに行くこと数か月……。

 

車に勝手に名前をつけられていることが判明。

 

カエルと言われれば、まんまカエルの色をしているあの車……。

 

上司のつけた変な名前が妙に的を得ていて、もうあの車が「カエル号」にしか見えなくなってしまった。少しずつたまってきた愛着ゲージは一気にゼロに。

 

もう買い換えたくて、買い換えたくて仕方がなくなった。

 

どうしてもこの車はイヤだ。絶対に乗りたくない。

車と一緒に譲られたローンは数か月で払い終わったし、しかももうすぐ車検だ。

 

これは乗り換えろということなんだ! きっとそうなんだ!!

 

そこからは怒涛の攻め!!

 

あの車がいかにボロいか、もう買い換え時かを母に粘り強く説明し、新しく車を買うことを許してもらった。そして少しだけ車を買うお金を支援してもらうことに。

バイト先の上司のツテを頼って中古車を安くで売ってもらうことに成功!

 

そして来たのが、

 

ピンク色の軽ワゴン♥

 

中は広いしドアは4ドアだし、色はピンクで可愛いし、もうゾッコンLOVE! ですよ(*´▽`*)

 

私はこの車に

「シェリー」

と名前をつけることにした。

 

ピンク色っぽい感じがしませんか。しますよね。するんです!

 

ちなみに、この「シェリー」がお酒の名前だと知ったのはだいぶ後でだった。

 

私はシェリーちゃんを溺愛していた。ぬいぐるみも乗せないし、飾りもしないし、置くものといったらゴミ袋くらいだったけど、それでも溺愛していた。

 

ちょっとの距離でも必ずシェリーちゃんに乗っていき、ちょこちょこハンドルを撫でてシェリーちゃんを愛でた。

 

私はシェリーちゃんを非常に愛していた。

 

しかし、ある日のこと。

 

私は当時の彼氏と、シェリーちゃんに乗って山道をドライブしていた。

 

 

遊びに行った帰りで、外は真っ暗闇。

 

田舎の山道なので街灯もほとんどなく、車のライトだけが頼りだった。

 

対向車も、後ろから煽ってくるような車もなく、のんびりとドライブを楽しんでいた私たち。

 

しかし、ライトをアップにしていなかった私は、目の前に来るまで「ソレ」を認識することができなかった。

突然、目の前に現れた「ソレ」とは。

 

轢かれたイノシシ。

 

轢かれて死んでいるイノシシに目前で気づいたが、その時にはもう避けることは不可能な距離になっていた。

 

ちょっと、え、いや待って、うわ、どうしよう、うわ、うわ………

 

うわあ……。

 

轢かれたイノシシをまた轢いてしまった……。

 

焦りながらもなるべく避けようと頑張ったが、車がガッタンガッタン揺れたから、そういうことなんだろう……。

 

私の可愛いシェリーちゃんが……イノシシ轢いちゃった……。

 

だが山道では、こういうこともあり得るのだ。近所ではイノシシが出たらわざわざトラックで轢いて持って帰って食べる人もいると聞いたことあるし、仕方がない、仕方がない……。

 

私はシェリーちゃんを慰めながら帰った。

 

そして後日。

 

シェリーちゃんの名前が変わった……。

 

シェリーちゃん改めイノブタ号になってしまい、最初は抵抗していた私だが、あまりにゴロが良すぎて気づけばイノブタ号と言うようになっていた。

 

せっかく可愛い名前をつけたのに( ;∀;)

 

ちなみに今現在は、

 

念願だった普通車に乗っている。

 

いつかは普通車に乗りたいと思っていて、ようやく手にする機会があったので買い替え。

 

名前は

「シルバーフォックス号」

です。

誰がなんと言おうと、シルバーフォックス号です!

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