【イラストエッセイ】のり子、初めてお米を炊く。

2018年9月12日イラストエッセイ, 10代

高校生のころ、いつもは17時に帰ってくる母から、帰宅が遅れると連絡があった。

 

母は私に、

 

お米を炊くよう依頼。

 

ふだん料理は全くしないが、母の頼みとあらば応えましょう!

ちゃんとお米を炊いて、母に褒められよう!

 

そう考えた私は、

 

力強く快諾した。

 

さて、料理といえば学校の家庭科の授業で料理をした経験しかなかった私。

 

中学生の時にお米を炊いた記憶があったので、炊飯はお手の物だと楽に考えていた。

 

しかし、炊飯器を開けて炊飯釜を取り出して私は、

 

米の炊き方をすっかり忘れていることに気づいた。

 

あれ……お米って、どうやって炊くんだっけ……?

 

母に依頼されたのは、

「お米を5合炊くこと」

だ。

 

炊飯釜の目盛りに、「5」という数字があるので、これが5合の目安ということなんだろう。

 

しかし……。

 

5合の計り方がわからない。

 

5合は何を使って計ればいいのか?

 

何か簡単に計れる道具があったと思ったんだけど、何だったか忘れた。

 

えー、どうしよう……。

 

どうやって米を計ればいいんだ………………ハッ!

 

炊飯釜に目盛りがついてるじゃないか!

 

炊飯釜には「5」の目盛りがちゃんとついてるじゃないか!

 

ということは、その「5」の目盛りまで米を入れればいいってことだよ!

 

私は意気揚々と米を炊飯釜に投入した。

 

なんか違う気がする……。

 

米を「5」の目盛りまで入れてみたけど、米びつの中の米がガッサリ減った。こんなに使うもの? しかも炊飯釜がめちゃくちゃ重いし。

 

さすがにこれは違う気がする……。

 

私はそう思い、とりあえず米の量を「3」のところまで減らすことにした。「5」じゃないのに大丈夫かなあ……。

 

さて、一応、米の計量は終わった。米も洗った。

 

次は水を入れて炊くだけだ。

しかし……。

 

水の計り方がわからない。

 

米の件で、炊飯釜の目盛りはあてにならないことがわかった。

 

ということは、自力で水を計らなければいけないのだが、どうやって計ればいいのだ。

 

何か水量を簡単に計れるやり方があったはずなんだが、何だったか忘れた。

 

えー、どうしよう……。

 

どうやって水量を計ればいいんだ………………ハッ!

 

手を入れてみればいいんだ!

 

そういえば中学の家庭科の授業でお米を炊いた時、米の上に手を置いて、水が手首あたりに来るのが適度な水の量だと聞いたことがある!

 

そうか! 簡単な計り方はこれだったのか!

 

私はさっそく米の上に手を置いてみた。

 

本当にこれでいいんだろうか……。

 

水は手首のところまで来てるから、たぶんこれでいいんだと思う。

 

……思うんだけど、不安が消えない。これで本当に大丈夫なの?

 

私はとても不安になり、

 

自己流で改良を重ねに重ねた。

 

米を足して水を足して、もうよくわからなくなってきた。

 

5合って、何をもって5合と言うのか。

 

そもそも米を炊くのってこんなに大変だったっけ?

こんなに目分量でするもの?

 

不安しかないが、母が帰ってくるまであとわずかだ。意を決して、私はお米を炊いた。

 

約1時間後。

 

母、帰宅。

 

「お米、炊いてくれてありがとう」と言いながら、母が台所へやってきた。

 

私は、

 

ガッチガチに固いお米を見ながら、マジ泣きしていた。

 

見るからにガッチガチ。芯が残っているものもあれば、生米の状態のままのもあった。そして、明らかに食べられる代物ではなかった。

 

母は、

「あれ……あんた米、炊けなかったんだっけ……?」

と戸惑いつつ、ちょっと面白かったようで笑っていた。私は泣いてるんだが。

 

ゴミと化してしまった米を何とか食べようと、

 

 

タッパーに米と水を入れてレンジでチンしてみたり、鍋に水を張って米を入れて茹でてみたりと努力してみたが、結局どうにもならずゴミ箱へ。

 

それから、母にお米の炊き方を教えてもらった。

 

今はちゃんと米は炊けますよ!

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