【イラストエッセイ】のり子、初めてゴーカートに乗る。

2018年9月12日イラストエッセイ, 幼少期

小学校低学年のころ、母に連れられてゴーカートに乗りに行った。

 

 

生まれて初めて自分で車を運転できる。

私はとてもとても興奮していた。

 

いつも車を運転する母の隣で、いつか車を乗り回してみたいと常々願っていたのだ。そのチャンスがとうとうやってきた。興奮しない方がおかしい。

 

 

自分たちが乗るゴーカートを前にして、もう気持ちはこれ以上ないくらいに浮上していた。

 

初めて自分でハンドルを握って運転できる。

 

ドキドキしながら座席に座り、ハンドルに手をかけようとしたところで。

 

 

 

母のありがた迷惑が炸裂。

 

生まれて初めてのゴーカート。

生まれて初めての運転。

 

私の究極まで浮上したテンションは、

 

一気にガタ落ちした。

 

ただ座席に座っているだけのゴーカートの何が楽しいのか。

 

車よりもはるかに乗り心地の悪いゴーカートで何を楽しめばいいのか。

 

しかし母に抗議することのできない小心者の私は、黙って座席に座っているしかなかった。

 

しかも、テンションだだ下がり中の私にさらなる追い打ちが。

 

なんと母、

 

ゴーカートの運転が半端なく下手だった。

 

とにかくまっすぐ進まない。

 

右へ左へ壁に激突し、時に車体を削り、後ろを詰まらせながら、ゴーカートを破壊しようとする意思しか感じられない運転技術だった。

 

少なからずいた観衆には笑われ、早くゴールへ行けと祈るものの、壁に激突しまくって進まないから恥ずかしいことこの上ない。

 

ゴーカートでここまでひどい運転をする人は、後にも先にも母以外に見たことはない。たぶん私が運転した方がまだ上手いと思う。

 

結局、あまりにも前に進まないので、

 

係員が強引に車を押してゴールへ。

 

その時、私は心に誓った。

 

二度と母と一緒にゴーカートには乗らない、と。

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