のり子、赤ん坊のころのトラウマが発覚する。

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中学生くらいまでは、毎年家族で海に行っていた。

 

帰るときにあまり清潔とはいえないシャワールームで水を浴びたり、足の裏に砂をびっしりつけたままビーチサンダルを履かなければいけないのが大嫌いだったが、海で泳ぐこと自体は楽しくて好きだった。

 

ただ、困ったことが1つ。

 

毎年、海に遊びに行った夜に見る夢が、決まって悪夢だったのだ。

 

内容はいつも同じで、私は浜から遠く離れた島の岸壁にしがみついている。島から浜辺は距離がある上に、波が高くて泳いで戻ることができない。

 

浜辺では、母と姉が笑顔で手を振っている。

 

 

迎えに来てくれる様子もなく、ただ笑顔で手を振る家族の姿に、悲しいやら寂しいやら恐いやらで、目が覚めてからも気分はどんより。

 

海に行くたびに判を押したように同じ夢を見るので、海に行くのが憂鬱になるくらいだった(行ったら行ったで楽しいんだけどね)。

 

どうして毎回同じ夢を見るんだろう。

あまりにも不思議で、中学生になったくらいの頃に初めて母に夢のことを話した。

 

母「えっ、そうなの!?」

 

私の話に大げさに驚く母。

 

「アンタ……あのことが相当トラウマになってたんだね……」

 

そして語られた知られざる私の過去ーー。

 

私が赤ん坊の頃、母は姉と私を連れて潮干狩りに行った。

 

 

貝を掘っていた場所は波打ち際で、赤ん坊の私は浮輪をつけて浜辺に座らされていた。

 

行楽というよりもご飯の材料のため、母と姉は一生懸命、貝を掘りまくっていたそうだ。

 

どれくらい時が経ったのか。

 

貝をたくさん収穫した母。

 

 

上機嫌で顔を上げて、横を見やると。

 

 

・・・・・・?

 

 

・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・。

 

母、猛烈クロールで私を追う。

 

母が潮干狩りに集中している間に、私は沖のほうまで流されてた。

あのまま母が気づかなければ、完全に遭難していたという。

 

きっとこの経験が、トラウマになっているのだろうと母は言っていた。

 

ちなみに母もこの一件で非常に過保護になり、どこに行くにも私を片時も離さなくなったそうで、私は2歳になるまで自分の足でまともに歩いたことがなかったそうだ。

 

浮輪をつけていたとしても、赤ん坊が沖まで流される間に溺れはしないのか。

すごーく疑問に思い母に聞くと、私はコロコロと回転しながら流されていたそうで、「赤ん坊ってよく出来てるよねー」と母は笑っていた。笑い事じゃない……。

 

毎年、海に行くたびに私を苦しめていた悪夢だが、高校生になるくらいには自然と見なくなっていた。心の傷が癒えたってことかな?

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Comment

  1. ARATA より:

    とても読みやすく面白いので一気に読んでしまいました。とても素敵な楽しい家族の話は自分の子供時代と重ねたり出来て懐かしくも感じ凄く面白いです。
    これからも幼少期エピソード楽しみにしています。

    トラウマの話笑いましたwww回転していたというのは画を見る限り横向きにって事ですか?よく水飲んで溺れませんでしたね!やっぱり夢は記憶の整理ってホントなんですね

    • のり子 のり子 より:

      >ARATAさん

      ありがとうございます!すごく嬉しいです(*´ω`*)
      幼少時の話を描く時は、いつも母の笑顔を思い出します。楽しかったな~という記憶ばかりで、描いていてとても楽しいです(*´▽`*)

      海で回転していたのは、横向きにです!
      横に転がるような感じで、回転しながら沖まで行っていたそうです!
      一時頭を下にした後は、くるっと仰向けになって……とかなり器用に!生命の神秘ですね!

      夢は記憶の整理……本当ですね!
      高校生の頃には見なくなったのは、整理が終わったってことかもしれません(*´▽`*)

  2. クワトロ大尉 より:

    お母さん、お姉さん、家族の知られざる境遇…
    いろいろみてるとなかなかハードな家族ですね♡
    のり子さんが普通じゃないのが、2つのブログみてるとよくわかります(笑)

    そして、のり子さんのブログに引き込まれた私もまた…
    多分、普通じゃないのでしょうwww

    姉妹揃って死にかけの体験!
    笑えんわ!(; ̄ェ ̄)

    だけど、その経験がしぶとく生き抜く力をつけてくれたのですね…(勝手な推測)(笑)

    • のり子 のり子 より:

      >クワトロ大尉さん

      ハードw
      私ほど平々凡々な普通すぎる女はいませんよ! ……たぶんw

      姉の死にかけ体験は、本当に笑えませんでした!
      「あ、この人死んだわ」と本気で思ったあの日……。そして生きていたとわかった時には、「この人の体はどうなってるんだろう」と本気で疑いましたw

      母のおかげでしぶとい人間になったかも(*´▽`*)
      母に感謝(?)です!

  3. tmjc より:

    お姉さんも頑丈ですが、のり子さんも負けず劣らずで( ´∀`)無敵姉妹ですよ(*´∇`*)

    • のり子 のり子 より:

      >tmjcさん

      私もですかw
      私はちょっと指を切っただけでも大騒ぎするへなちょこ妹です(*´▽`*)w

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