のり子、挨拶に関する母の努力に敬服する。

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母はその昔、生まれた私を背負っては、毎日玄関前をホウキで掃いていたそうだ。

おんぶ紐が大活躍。

玄関前の道路を掃いては、近所の人と挨拶を交わす。

とはいっても人の往来が多い道ではなく、どっちかと言えば道が入り組んだ寂しい場所に家はあったので、人と会うこと自体珍しかったようだが。

そんな中、たまに顔を合わせる近所の人がいた。

我が家の3軒先の家に1人で住んでいた女性だったのだが、この人がわりと気難しい人だった。

会えば母は挨拶をするのだが、

いつも無視され、挨拶が返ってきたことはなかった。

近所づきあいが嫌いな人だったという。

どんなに挨拶をしても、顔を背けて無視。徹底的に無視。

普通なら不愉快になるところだろうが、母は

ポジティブだった。

自分がしたくて挨拶をするのに、相手からの返事を求めるのはただの押し付けだ。

自分がしたくて行っている行動を相手に強制してはいけない。

私は挨拶をしたいからする。相手に無視されようが問題じゃない。

と母は言う。

それと同時に、たぶんその女性は人間関係で何かトラウマを持っているような雰囲気があったそうだ。だからわざと自分から人を遠ざけているんだと。

母はポジティブだ。無視されようと物おじしない。

相変わらず顔を合わせれば挨拶をし、無視され続けた。

だが母は、変わらず挨拶を続けた。

春夏秋冬、晴れの日も雨の日も雪の日も、顔を合わせれば必ず挨拶。

それを続けること2年。

ある朝、母はいつものように玄関前をホウキで掃いていた。

顔を下に向けていたので、人が通っても全く気付かなかったという。

そんな母の頭上に、

声が降ってきた。

顔を上げてみると、

今まで無視してきたあのヒトが。

人が通ったことに気づいていない母に、わざわざ声をかけてくれたのだ。

挨拶し続けること2年。

ようやく努力が実った。

そのご近所さんとはそれから普通に挨拶を交わす仲になっただけでなく、そのあと非常に助けられたと母は言う。

当時、貧乏すぎて私の着る服が買えなかった母(姉のはボロボロ過ぎて着れなかった)。

私が赤ん坊のころはバスタオルを縫って、どうにか服の形態にして着せていたそうだが、大きくなってきてしまうとバスタオルというわけにもいかない。

でも服を買うお金がない。

そのご近所さんは母の悩みを知らなかったはずなのに、ある日、

子供用の服を大量に持ってきてくれたそうだ。

自分の子供が小さいころに着ていた服があったからと言うが、母にとってはこれ以上ないほどの恵みだった。

自分の子供にまともな服を着させてあげることができる。母は本当に嬉しかったという。

別に助けてほしくて挨拶をしてたわけじゃないけど、挨拶というのはやっぱり大事だと実感した。

そう母は言っていた。

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Comment

  1. バイストン ダンバイン より:

    読んでいて感動しました。

    近所の方は、お母様が挨拶してくれる事によって、閉じた心の扉が少しずつ開いていったんでしょうね。

    会社でも挨拶する人もいれば、してるんだかしていないんだか分からない人もいて、しない人には挨拶しなくても良いのかな?って思っていました。

    そんなんでは駄目ですよね。

    挨拶って、気持ち良い。
    それを改めて教えてくれた内容でした

    • のり子 のり子 より:

      >バイストンダンバインさん

      姉は母のこの話を見習って、姉を嫌っている人に対して同じように挨拶をずっとしたそうです。
      そしたら、半年したら挨拶を返してくれるようになり、そこから仲良くなったとか。
      挨拶っていうのは大事なんだなー!と本当に思いました(*´▽`*)

      そういう私は、初めてのバイト先で挨拶をせずに上司に烈火のごとく怒られた人間ですw
      母と姉から得た教訓が何にも身になってなかったw

  2. クワトロ大尉 より:

    いつからこのブログは涙と感動の物語がテーマになったんですか?
    自分が恥ずかしくなるからやめてください(笑)

    いつもながら、ホント素敵なお母様ですね(°▽°)

    • のり子 のり子 より:

      >クワトロ大尉さん

      このブログは、愛と涙と感動の家族の物語ですよ!決してギャグブログではありませんよ( ー`дー´)キリッ……ww

      いつも母を褒めてくださって、ありがとうございます(*´▽`*)すごく嬉しい。

  3. いちたろう より:

    涙で画面がぼやけます。えー話や。ほんと。

  4. イチロー より:

    良かっ話だすな(*´ω`*)

    全然、のりさんを攻めている訳では、到底ありません。
    貧乏、お金がないことを、悪くいってるわけでもありません。

    共働きして、お金に困ってたのは、何でなんだろ。収入の額だったんだすかね(*´ー`*)

    こんな経験をしてきて、のりさんが、ギャンブルにはまったのは、なんでなんだろ(*´ー`*)

    本当に悪口ではありませんよ。

    • のり子 のり子 より:

      >イチローさん

      お疲れ様です(*´▽`*)

      過去記事も読んでくださってありがとうございます!

      収入の額が低いこともありますが、それ以外の要素も重なってだったようです( ;∀;)
      家が貧乏だと母に態度で出されていたわけではないので、子供のころはわかりませんでした(>_<) 大人になってから母にちょっと聞いたくらいなので、なぜそこまで貧乏だったの!?という本当の理由はわからないです(;´∀`) 私がパチスロが好きなのは、イチかバチかじゃない、立ち回りによって結果が変わる感覚が楽しいからだと思います( ー`дー´)キリッ ……勝ててませんがw

  5. イチロー より:

    ん、一話から記事は全部読んでますよ。また、もう一度、読み直してたとこです(*´ω`*)

    ん、俺も両親が自営業で、真面目にコツコツと働いたきた姿を見てきたはずなのに……。
    何でギャンブルなんか、するようになったんかなぁ……と思いまして、書き込んでみました(^o^;)オホホ

    • のり子 のり子 より:

      >イチローさん

      お疲れ様です!

      読み返してくださっているのですね!ありがとうございます(*´▽`*)

      ギャ〇ブル自体は悪いことじゃないと思うので、私はあまり気にしたことがないです(*’▽’)
      生活費や時間のすべてを注ぎ込んでしまわない限り、何も問題はないと思っていますが……(´Д⊂ヽ

  6. イチロー より:

    ギャンブルじゃなく、その他のことに、時間とお金を使えば、もっと有意義な人生を送れるのは、分かってますが……。なぜかホールに向かうよねぇ( *´艸`)(笑)

    • のり子 のり子 より:

      >イチローさん

      お疲れ様です!

      そうですよね(;´∀`)
      時間の使い方は他にもあるかと思いますが、一番は自分が後悔しないことをすればいいんじゃないかと思っております(*´▽`*)
      今日もホールに向かう私が言うことではないですが……(´;ω;`)

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