のり子、全力投球だった母の新婚時代の思い出を知る。

2018年7月14日イラストエッセイ, 母のお話

母は、高校を卒業するとともに父と結婚をした。

そのころ父は大学を卒業したてで、就職したばかりだった。

母の10代は、自由になる時間の全てを部活に費やしていたので、家事はほとんど未経験。

そんな状態なのに、卒業と同時にすぐに父と2人暮らしをすることになり、家事を一手に引き受けなければいけなくなった。

味噌汁にだしの素を入れることすら知らなかった母だが、やる気だけは人一倍!

まずは父の好物をリサーチ!

そして翌日、父のお弁当には

母特製のエビフライが!

父のために、母はたった1日でエビフライの作り方をマスターしたのだ! これぞ新婚パワー!

父は喜んだ。

その喜ぶ顔にテンションが上がった母は、

翌日のお弁当にもエビフライを入れた!

2日連続だったが、父は喜んだ! 父はエビフライが大好きだったからだ!

美味しいよ、と礼を言いながら空になった弁当箱を渡す父に、母は幸せを感じ。

そして次の日もエビフライを入れた。

さすがに3日連続は飽きる。

だが残念ながら、母は新婚のためかそこまで頭が回らなかった。

さらに困ったことに、父は「出されたものは文句を言わずに全て食べる」な人間だったため、母に何も言えなかった。

そんな新婚ならではのすれ違い。

父はずっと黙ってエビフライを食べ続け、母は途中から「よく飽きないな」と思いながらエビフライを作り続けた。

そして時は経ち。

3ヶ月後。父、ギブアップ。

「出されたものは黙って食べる」が信条の父も、さすがに我慢ができなかったらしい。というか、よく3ヶ月も我慢したなあ。

その後、父は二度とエビフライが食べたいと言わなくなった。

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